大好物のお寿司に対する思いについて
坂口友英です。ぼくは、食べることが好きだ。
食べるということは、生きて行く上で必要不可欠なことでもある。
シェフという職業に興味を持ったのも、食べることが好きだということが原点になっていると言える。
せっかく食べるという行為をするのであれば、美味しい物を食べたい。それは、大人になる前からそうだった。
数ある食べ物の中でも、ぼくが好きなのはお寿司だ。静岡や九州、北海道など、海鮮の美味しい地域には、進んで足を運んでいる。
観光目的というよりは、お寿司を目当てに飛行機に乗るなんてことも、ぼくにとっては珍しいことではない。
目的がはっきりしていると、出不精なぼくも、自然と身軽になれる。それほどまでに、食というのは魅力的なのである。
一番最近だと、静岡の方にお寿司を食べに行った。
友人に勧められたことがあったお寿司屋さんで、何度か行きそびれてしまっていたので、ずっと行きたいと思っていたのだが、先日その願いがやっと叶った。
期待していた以上に美味しくて、しかもリーズナブルな価格で満足できた。都会に出れば出るほど、食事の単価が上がってしまうのは、残念だと思う。
そんなことも考えてしまった。振り返ってみると、ぼくのお寿司好きはいつからだろう。
母親も父親もお寿司は好きだが、もっと別な食べ物が好きなイメージの方が大きい。
おそらく、子供の頃に北海道旅行に連れて行ってもらって、そこで食べたお寿司に感動をした時が最初だったように思う。
あれは、小学校2年生くらいだった。家族旅行は、他でも行ったことはあるのだが、あの旅行はぼくの中でも特別なものだった。
北海道という素晴らしい場所に行くことができ、美味しいお寿司を食べ、綺麗な星を見て過ごした1週間は、大人になった今でも時々思い出す。
こういう思い出を与えてくれた両親には、感謝せねばと思う。話は逸れたが、ぼくのお寿司好きは子供の頃からという訳だ。
最近では、安さを売りにした回転寿司のチェーン店や美味しい食べ放題のお寿司屋さんなんかもあったりする。そういうところも、それなりに美味しいとは思うのだが、いつもとは違った土地に出向いて、本場の味を楽しむというのが、ぼくには合っている。
大好物のお寿司を手軽に食べたいという訳ではないからかもしれない。
ただ食べられれば良いというのではなく、わざわざ出向いて食べるというところにも、満足感を感じているので、ちょっと足を伸ばしてお寿司を食べに行くというのは、定期的にやってみたいと思う。